養老孟司先生の医学部に進む理由が「偏差値が高いから」という理由に対する考え方の記事をレビューしたいと思います。
先週に引き続き、中学受験の先の『大学』をテーマにした記事を選んでいます。
医師を目指していないご家庭にも、「偏差値が高い」という意味を考え直す記事でした。

偏差値が高い学校へ進学することは、中学受験では勧められることが多いと思うんだけど…
「二月の勝者」という中学受験漫画でも、偏差値が高い学校を目指すシーンがあります。
しかし、中学受験と違い、社会にでる直前の大学では「偏差値が高い」の考え方を変える必要があります。
普段取り上げている中学受験より、将来の話の『大学』について考えるきっかけになればと思います。
- 大学進学を考えている全ての御家庭
【結論】
- 大学で学ぶモチベーションがあってこそ、大学に進学する意味がある。
- 日本最高偏差値の東大医学部にも、医学に興味がない学生がいる。
【解説】
今回の元記事の著者は、東京大学名誉教授で医学博士の養老孟子先生です。
『バカの壁』など多数の著書があり、多数の分野でご活躍の先生です。
今回、日本で最高峰の東京大学医学部の学生を見てきた養老先生が、実際に触れ合ってきた学生さんについて解説しています。
日本最難関の大学生の情報から「偏差値が高い」を解説しているユニークな内容の元記事でした。
医学部に進む理由は「偏差値が高いから」…元東大教授・養老孟司がみた「日本型エリート」の本末転倒 偏差値で人を判断することの愚かさ | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
医学に興味がない学生がいる東京大学医学部
東大にも、医師志望でない医学部生がいるんだというのが正直な感想でした。
僕が卒業した大学では「医師志望でないけど、周囲の期待から生まれた医学生」はいました。
東大では「医師志望でないけど、偏差値が高い所を目指した結果生まれた医学生」がいるようです。
微妙に中身が違う医師志望でない医学生ですが、学ぶモチベーションがないことは問題ですね。
養老先生も学ぶモチベーションがない学生に対して、「入学試験を通ったら、卒業証書を渡してみてはどうか。本当に学びたい学生しか残らない」と皮肉を言っています。
- 進学先にモチベーションが持てない学生は、東京大学にもいる。
大学偏差値ランキングは無意味である。
偏差値に影響を受ける学生が多くいることを養老先生は指摘しています。
東京大学に進学できる学力があれば、日本の全ての大学を選択肢にいれることができます。
その中でも、学ぶモチベーションがある大学ではなく、興味のない学部の東大に進学することは偏差値を意識する悪影響だと指摘しています。
そして偏差値そのものには、全く意味がないと言い切っています。
客観的にみると、学ぶモチベーションがある学部に進学した方がよいと思いますが、東大ブランドに引き込まれることがあることは注意しておいた方がよいでしょう。
【個人的な見解】
ここから先はダイダイの個人的な見解です。
僕の得意な分野の医学部について、「偏差値が高い」ことが意味することを解説します。
医学部の「偏差値が高い」が意味することは、「医学部を無事に卒業できる素質がある」ことで、「良い医師になる素質がある」ことではありません。
推薦入試や地域枠入試から合格した学生のうち、一般入試からの合格者と学力が落ちる生徒は、留年率や国試浪人率が高くなります。
しかし、医師になった後は入試の合格ルートなどは全く気にならず、良い医者になれるかは別問題です。
そもそも「良い医者になれる素質」を見極めることは難しいので、それならば無事に医学部を卒業できる人を集めること自体は、妥当な判断なのではないかなと考えています。
【まとめ】
- 東京大学の学生にも、学ぶモチベーションがない学部を選択する人がいる。
- 「偏差値が高い」ことに、進学先を影響されないように注意が必要である。
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