<解説>コロナの影響で中学受験はこう変わる。

全般

学校の休校や夏休みの短縮など中学受験を取り巻く環境もコロナの影響が大きく不安になる家庭も多いと思います。

コロナの影響で学習が追いついていないのに、例年と同じ出題範囲なのだろうか?
学習計画を変更しなくても良いのだろうか?

多くの不安があると思います。

コロナが中学受験に及ぼす影響のうち、今回は「入試の出題範囲に及ぼす影響」について解説していきます。

この記事で入試の出題範囲の影響が分かり、漠然とした不安が軽減できると思います。

<結論>

「学校側」は、出題範囲を縮小する学校が増えてくる。
「受験生側」は、現時点で勉強する範囲をせまくする戦略はとるべきではない。

<解説>

まず最初にほぼ100%断言できることは、入試出題範囲が広がる可能性はないということです。

その理由は簡単で、2つあります。

1、コロナで学校が休校していた。(今後も休校措置がとられるかもしれない。)
2、文部科学省が出題範囲の縮小を要請しているからです。

コロナによる休校の影響を受けて、授業の遅れがあり多くの学校で夏休みが短縮しています。
夏休みの短縮の影響で、中学受験の主戦場となる塾の夏期講習も通常のカリキュラムをこなすのに難しい状況です。
現状では、学習量の確保が難しい状態が続いています。

そもそも入試の目的は「優秀な学生を選別すること」なので、試験範囲を広げて選別をするが必要性がありません。
現在の状況は、出題範囲を縮小しても優秀な学生を選別できるという環境にあると思います。

出題範囲が広がる可能性は全くないと言っても過言ではありません。

次に出題範囲は例年と同じなのか縮小されるのかという問題です。

文部科学省から高校入試、大学入試では学生に不利益がでないように出題範囲の縮小が要請されています。
中学入試も同様に配慮するように通達がでています。

実際に2021年度入試要項が発表された「早稲田実業」や「日本大学第二中学校」では、出題範囲の縮小が発表されました。
今後も、これらの学校と同じく文部科学省の要請に従う学校が増えてくると思います。

しかし、縮小の範囲はこの2校の間でも大きく異なります。

縮小の範囲に関しては各学校の判断に委ねられていますので、注意が必要です。

今回は文部科学省による指示ではないため、最終的に学校側が「出題範囲を縮小しても学生の選抜に困らない」と判断した場合のみ範囲縮小が行われます。

広く深く出題しないと差がつかず、学生の選別できないような最難関校では例年通りの出題範囲の学校が多いと考えます。
(全員が満点なら学校は合格者を選べないので、最難関校では例年通りだと思います。)

受験生の対応はどうすれば良いのでしょうか?

受験生側の対応としては、現時点では例年通りを目指す方向がよいと思います。

出題範囲の縮小の量小が一律でなく学校によって大きく異なることは、すでに発表があった2校を比較するとわかります。

出題範囲縮小の足並みが今後は揃うとは到底考えられず、志望校の情報が出そろう前に学習範囲を狭くすることはリスクが大きすぎます。

早期から塾などで受験勉強に取り組んだ学生を選ぶために、あえて出題範囲を縮小しないという方針の学校もでてくると思います。

今後発表される2021年度の募集要項を確認できるまでは、冷静に例年通りの学習を続けるべきです。

入試直前の学校別対策では、志望校に合わせた学習内容の取捨選択が必要となりますが、この時期ではありません。

受験生は、「入試範囲の縮小は各学校の直前講座への影響」程度ととらえ、それまでは本来の学習を続ける必要があります。

<まとめ>

  • 入試出題範囲は文部科学省の要請を受けて、縮小することを発表している学校も出てきています。
  • 今後も出題範囲を縮小した学校が増えてくると予想されます。 
  • 縮小の程度については各学校の裁量に任されていて足並みが揃うことはありません。 
  • 受験生は現時点では縮小範囲は志望校対策程度ととらえ、本来の学習を継続したほうが良いと考えます。

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