今回は、広島市立広島中等教育学校(以降:市広と表記)を解説します。
ダイダイの広島受験ブログでは、市広を中堅校と評価しています。
評価理由については、「偏差値」で広島の中学受験校を評価した記事を参考にしてください。
市広の公式HPの情報を中心にまとめましたので、少しでもお役に立てればと思います。
*2021年5月からダイダイの広島受験ブログでは、市広を取り上げることを開始しました。
【基本情報】
- 創立:2014年 男女共学 完全中高一貫校
- 住所:広島市安佐北区三入東1丁目14-1
- 公式HP:広島市立広島中等教育学校 (city.hiroshima.jp)
【受験情報】
- 募集人員:120名 *男女比が1:1になるような調整は行っていません。
- 検定料(受験料):2200円
- 選考方法:適性検査 面接 調査書 志望理由書
- 学力検査:適性検査1(50分)、適性検査2(50分)
*同じ適性検査という名前でもタイプの異なる問題で区切られて出題されています。
*公式HPから過去問が公表されているので、参考になります。
*令和3年度までは、適性検査が3つで各40分で区分されていましたが変更されています。
<開示情報>
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
志願者数 | 545名 | 511名 | 421名 | 354名 |
初年度の受験倍率は5倍近くとなり、広大附属や県広と同じく非常に高倍率です。
学校の様子などの情報が認知され、受験者数が減少傾向です。
どの程度の受験倍率で落ち着くのか、今後の動向に注意が必要です。
【学校の特徴】
- 1クラス30人と少ない人数で設定されている。
- 中学3年生から高校の内容が開始され、英語教育にも力をいれている。
- 立地条件は、通学にやや不便な位置に学校がある。
公立の学校ですが、完全中高一貫校であることを利用して学習進度が早く設定されています。
*不便な位置ですが広島県内各地から通学者がいて、通学も頑張れる生徒が集まってます。
【高校とのつながり】
内部進学情報など高校時からの編入がない完全中高一貫校です。
高校時編入がなく、6年間同じメンバーで学生生活を送るため、安定した学生生活となります。
完全に同じメンバーで6年間学生生活を送ることに対する各家庭の方針は、受験生と必ず話あっておく必要があります。
【大学への進学実績】 既卒生は()表示
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
東京大学 | 0 | 0 | 0 | 0 |
京都大学 | 0 | 1 | 1 | 0 |
大阪大学 | 3 | 1 | 1 | 5(2) |
北海道大学 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東北大学 | 0 | 0 | 0 | 1 |
名古屋大学 | 0 | 0 | 0 | 1 |
九州大学 | 8 | 5 | 7(1) | 4(1) |
2020年が最初の卒業生です。初年度から難関大学への進学者を輩出しています。
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
広島大学 | 4 | 14 | 19(3) | 15(1) |
医学部医学科 | 0 | 0 | 5(2) | 1 |
現時点での難関大学への進学人数は少なく、個人の努力に依存している部分が大きい状態です。
今後、学校のカリキュラムなどが充実した時に、進学実績が伸びてくることが期待されます。
合格者の変動が少しずつ小さくなっているので、市広の進学実績の傾向が固まりつつある可能性があります。
【市広の情報公開の特徴】
市広の公式HPでは、頻繁に学校の活動を情報公開している特徴があります。
市広の情報公開の特徴として、生徒が情報公開に積極的に参加していることが挙げられます。
勉強以外の活動にも参加することの向き不向きは受験生の相性があると思いますので、公式HPをみて活動を確認したいですね。
【まとめ】
- 市広は2014年創立の新しい完全中高一貫校である。
- 進学実績は難関大の進学者も輩出しており、国公立大学合格者の割合も多い。
- 現状では、進学校としての実力はまだ未知数である。
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