徹底分析の記事で最難関校の分析を行いました。
本ブログで最難関校に位置付けしている附属、学院、清心の特徴についてまとめました。
結論
1、男子、女子共に上位250番目までに入る実力があれば、最難関校に入学できる。
2、大学進学実績は3校とも優秀である。特に学院は医学科進学者がとびぬけている。
3、最難関校では、学校内で上位層に入る努力を続ければ難関大学に進学が可能である。
<解説1>
男子、女子共に上位250番目までに入る実力があれば、最難関校に入学できる。
・附属は共学ですが、男子60名、女子60名と男女別に合格枠が決められてます。学院の定員は184名、清心は定員約180名になっています。
あくまでも単純な計算上は、男女ともに最難関校定員の合計は約250名ずつになります。
*実際には多くの受験生が複数の学校にチャレンジすると考えられますので、この数字通りにはなりません。
色々な口コミサイトでは様々な数字が飛び交っています。模試の順位の討論もされていますが、当然のごとく模試の種類によっても判断が分かれます。
*中学受験では本番に強い受験生、当日の体調など色々な条件が重なります。
大学受験と異なり中学受験の方が体と心の発達途中であるため、学力以外の要素を大きく受けると思われます。
学力1位ではなく、合格の定員数まで合格できるのが「受験」であるので、推定順位の正確性はあまり意味をなさないと考えます。以上から、本ブログではあくまでも目安の1つとして、単純な計算結果である次を目標として提示します。
「同じ性別の広島中学受験生の中で、まず250位以内を目標にしよう。」
<解説2>
大学進学実績は3校とも優秀である。特に、学院は医学科進学者がとびぬけている。
・3校とも東大や京大進学の合格者が合計10名以上もいる。
・学院の合格実績は、医学科進学者が多い傾向にある。
*学院の進学実績は既卒性込みですので、他2校とは人数の解釈には注意が必要です。しかし、同程度の学力の人たちの中で医学科の進学率が高いように感じられます。
これは男子校、共学、女子校といった違いや学内の雰囲気の影響が考えられます。医者希望の強い意志がある男子なら、学院は有力な選択肢になると思います。
一方、中学受験の時点で将来設計に強い希望がない場合、どの学校を希望するかは学力以外の要素も含めて、家庭内の話し合いが必要となります。
<解説3>
最難関校では、学校内で上位層に入る努力を続ければ難関大学に進学が可能である。
組織を構成する2:6:2の法則を利用して、6の部分を中間層とこの記事では定義します。
2:6:2の法則は「働きアリの法則」とも呼ばれる法則で、集団のうち6割のボリュームゾーンは「標準的に頑張る」と言われます。
各高校は約200名ですので、次の様に計算できます。
上位層 2割:40名 中間層 6割:120名 その他 2割:40名
この最難関校の3校の進学実績でさえ、難関大学への進学者は40名までは届かないことが多いです。
- 最難関校の3校に進学後も各学校の上位層にいる努力を続けなければ、規模が全国となる大学進学には難しいということが分かります。
- 3校の中で「標準的に頑張る」では、難関大学の進学には届きません。
- 計算上、各クラスに東大などに進学する人がいることは、東大などを雲の上の存在ではなく、現実的な目標として捉えることが可能と考えられます。
恥ずかしながら僕自身の経験では、公立高校で学年ベスト3をキープし続けることと、塾の最上位クラスで上位20%に食い込むことは難しさの種類が異なります。
これは個人の性格にもよるので、学年でトップを維持することがモチベーションにつながる人は、最難関校は避けるという選択もあります。
いずれにせよ、どの学校に進学しても努力を続けることは大切です。
「広島県内ではどの学校に行ったとしても、学内で上位層に食い込まなければ難関大に入ることはできない」という事実は知っておく必要があります。
<まとめ>
・最難関校を目指すには、広島県内の受験生の中で、ひとまず250位以内をめざす。
・合格後は、学内で上位層にいる努力を続ける。
・これらを続けると将来的に、選びたい進路を選択する学力が身につくこととなる。
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