【解説】冬以降に得意教科と苦手教科のどちらを頑張るか?

全般

入試本番に向けて、残された時間が短くなってきました。

少なくなってきた時間を大切にしたいですね。

冬以降の時間を何の教科に取り組むのが効率的でしょうか。

得意教科を伸ばすのか、それとも苦手教科を埋めることがよいのか、全てに取り組む時間がないので選択する必要があります。

どちらの考えも正しいと思いますが、選択する時の注意したい点を解説していきます。

この記事を読めば、冬以降の勉強計画を上手に立てられるようになります。

こんな人におすすめ
  • 得意教科、苦手教科のどちらに力を入れるか悩んでいる方
  • 現在取り組んでいる科目が、合格率を上げるのに役立つか不安な方

【結論】

「合格最低点を越えるために効率が良い」方を選択する方が良い。

【解説】

中学受験の入試説明会で「総合点で合否判定を決めます」と、あえて説明を加える場合があります。

1つの科目が極端に苦手でも問題ないことを受験生にお知らせしています。

そのため、次のような考え方が重要になります。

「総合点をあげるために(合格点に届くために)必要な勉強は?」という視点です。

具体例:どの教科を強化するのかイメージしよう。

イメージしやすいように、算数・国語の2科目受験で説明します。

算数(100点)国語(100点)合格最低点(合計110点)
現状の実力30点70点合格最低点に届かず
苦手科目を強化40点70点合格!
得意科目を強化30点80点合格!

得意科目、苦手科目どちらを強化しても、合格点に届いているので目標達成です。

苦手教科を埋めて、合格するという作戦

入試直前まで苦手教科を取り組むことで、メンタル的な苦しさがついてくるかもしれません。

多くの方が得意科目(好きな科目)に取り組む方が、明るい気持ちになれるでしょう。

苦手な科目を取り組むだけで、気分的に疲れてきます。

しかし、取り組むべき課題がはっきりしている可能性が高いです。

この分野が苦手、この課題が弱点であるなど模試を通じて、課題が見つかっているはずです。

目の前にある複数の課題の中で取り組み易い課題を解決することが優先されます。

ポイント
  • 苦手教科に取り組むというメンタル的な負担に注意する。
  • 取り組むべき課題の中から、「総合点」があがりやすい課題から取り組む。

得意教科を伸ばして、合格するという作戦

この場合は入試直前に得意教科を取り組むことで、メンタル的に安定するでしょう。

誰でも得意科目に取り組む方が気持ちが良いからです。

しかし、得意教科ではすぐに得点力が伸びる課題は残っていないかもしれません。

得意科目で残っている課題は比較的難易度が高く、計画以上に時間がかかってしまう可能性に注意が必要です。

ポイント
  • 得意教科の勉強でメンタルは安定しやすい。
  • 残された課題は、時間のかかる重たい内容の可能性がある。

受験生の性格も考えて、勉強計画をたてよう。

どちらの場合も、受験生の性格なども大きく関係していきます。

入試の直前はただでさえメンタルが不安定になる時期です。

受験生の気持ちも考えたうえで、計画を立てる必要があります。

その時に大事になることが「総合点が合格最低点を超える」という視点です。

どちらの作戦を選んでいるか理解して取り組むことです。

安易に苦手科目を克服すればよいというわけではないのが難しいところですね。

個人的な経験談(大学受験時の失敗談)

僕は中学受験をしていないので大学受験の時の個人的な経験談です。

当時は気が付いていませんでしたが、僕はこの目標設定を間違えていました。

僕の場合、センター試験で85%-90%の得点が合格するために必要でした。

その時の目標ラインが次のようになります。

数学190、英語190、国語140、物理95、化学95、地理85という設定です。

明らかに配点が偏っていますね。その目標設定で国語以外の勉強に励んでいました。

ここで今回の記事のように「総合点をあげるには」という視点を冷静に持つことができていたら、やはり取り組むべき課題は国語だったと思います。

しかし苦手な国語に取り組むモチベーションがわかず、他の教科の勉強ばかりしていました。

危険な作戦だったと思います。

結果的には目標点はとれましたが、作戦通りにはいきませんでした。

中学受験では、周りからの「総合点をあげるには」という視点を受験生に教えてあげるのも大事だと考えています。

【まとめ】

  • 入試は総合点で合否判定されるため「総合点を上げる」という視点が重要である。
  • 苦手科目、得意科目のどちらの強化も正解であるが、メンタルへの影響に注意する。

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