【解説】ケアレスミスと問題文の関係

全般

過去問や模試の取り組みに対して、ケアレスミスを嘆くツイートを見かけることが増えました。

ケアレスミスをしなければ、もっと点数がとれたのに。
入試の本番でケアレスミスをしないか不安だ。

このような悩みを解決するために、今回の記事を書いています。

公立校で勉学を励み、進学校では触れ合うことがないような非常に幅広い偏差値の同級生と勉学に励んだ視点から解説します。

【結論】

問題文を「正確に」読めていないことが原因の1つになっている。

【解説】

問題文の意図や背景を読み解くことができないという深いレベルの話では、今回はありません。
意図や背景などは問題演習を重ねて、理解力や解答力を鍛えていくことが必要になります。

*まさに受験勉強の醍醐味ともいえる作業と言えるでしょう。

今回はそのような深いレベルの話ではなく、ケアレスミスと呼ばれる範囲の話になります。

まずは例を挙げます。
「次の選択肢から正しくないものを2つ選びなさい。」
ア、○〇 イ、△△ ウ、□□ エ、◇◇

このような問題でケアレスミスをする受験生は、小学生に限らず大人になってもいます。

ケアレスミスの場合は、問題文を「正確に」読んでいないことが多いです。
(実際の問題の中身で間違えている場合も当然あります。)

ケアレスミスが多い受験生の目には、上の問題は次のように見えています。

「次   正し    。」
「次   正しくない      。」
「次   正し     2つ  。」

このように問題文を飛ばし読みをしながら、選択肢で答えています。

落ち着いて考えれば、このような状態で正答にはたどりつけないのは当然です。
しかし、模試などで時間制限に追われた場合についつい飛ばし読みが起きます。

これがケアレスミスにつながることの原因の1つです。

解決策は2つあります。
①問題文を音読して、問題演習に取り組む。
これは問題文の飛ばし読みが発生しているかが、周りからみると確実に分かります。
入試などの本番では音読はできませんが、問題文を最後まで読むと解けるという体験を積み重ねることができます。

そして、もう1つ追加の効果があります。
問題文すら読めていないことが見つかることがたまにあります。

一定水準の学力を越えると問題文すら読めない現象はほぼなくなりますが、どこかのタイミングで一度は確認が必要です。

②見直しの方法を2パターン作る。
「解答が正しい」かどうか見直す。
「解答の方法が正しい」かどうか見直す。

これは意識的に分けて見直す方が、見直しの効率が上がります。

「回答数があっている」「アイウ、1.2.3などがあっている」「解答欄があっている」
解答の正しさを一切無視して、「解答の方法」が正しいかだけを見直しします。

そのあとに、本当の意味での見直しを開始します。
模試などに不慣れな学生は、この見直しを同時並行で行った場合にミスを見つけることができません。

*試験のテクニック的な所になりますが、1点でも欲しくなるこの時期には身に付けたいですね。
*受験年でなければ時間をかけて自然と正確な見直しができるように、見直しの質を上げていきたいところです。

これ以外にも有効な解決方法があるとは思いますが、上の例のように問題文を読んでしまう場合には、早急に対策が必要だと考えます。

ケアレスミスの中には、大人では考えにくいほど単純なミスが含まれています。
ミスの中身を探しに行かないと見つかりにくいと思います。

*ちなみに僕の同級生との学生生活の経験上、問題文が「正確に」読めていないことによるミスは偏差値55ぐらいまでは、一定数生じている印象です。

*それ以上の偏差値をコンスタントに出せるようになった人は、問題を正確に読むことができて、見直しの質が良いという特徴がありました。

【おまけ】

本来の学力とは異なりますが、裏技的な方法を紹介します。

志望校の解答の仕方を、保護者の方が研究して教えてあげることです。

「アイウで答える」や「2つ選べ」があるかどうかなどです。
また、模試の表紙などに書かれている解答の注意事項などを説明してあげることです。

*この学校を受けるときは「2つ選ぶことはない」とか「アイで答えて、1.2とかでは答えない」などを教えてあげると、それだけで純粋にミスは減ります。

大学受験などや資格試験などでは本人が行う作業ですが、まだまだ未熟な小学生なので保護者が手伝ってあげても罰が当たらないと考えています。

【まとめ】

  • 問題文の飛ばし読みが原因でケアレスミスが生じている場合、練習の段階で問題文の音読で問題文を正確に読むことの大切さを経験することをオススメする。
  • 見直しの質の改善するために、「解答の中身の見直し」と「解答の方法だけの見直し」を区別することをオススメする。

ダイダイ広島受験ブログではツイッターともリンクしています。@daidaihirosima
質問なども募集しています。宜しくお願いします。

ちなみに「ケアレスミス」に関する受験本を検索すると次の本が見つかりました。
参考までにのせておきますが、僕は読んでいないのでオススメも否定もしません。
「Amazonの検索で引っ掛かりました」というだけの紹介となります。

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