<解説>中学受験ではなく公立校を選択した場合の壁

全般

中学受験に取り組み中の家庭では、志望校に関する情報収集はできていると思います。

しかし、中学受験をしないことや公立校に進学する場合の情報は整理できているでしょうか?

志望校に入学できない場合の想定はしたくありませんが、保護者の方だけでも冷静に情報を集めておくことをおすすめします。

今回は公立高校に進学した場合のライバル数、進学実績などの情報を整理していきます。
また、中学受験と高校受験を比較することで、最終的な進学先の決定に役立てください。

<結論>

公立校に進学した場合、広島市内で上位6%の生徒が学力トップ公立高校に進学できる。

<解説>

私学に進学した学生を除くと広島市内の1学年の学生の数は10000人弱となります。

公立学校の上位校に進学を考えた場合で、ライバルの数の計算をしていきます。
(高校から編入できる私学や附属などもありますが、今回は計算からのぞいています。)

広島市内の学力上位の2つの公立高校を、仮の数字として取り上げます。
(進学実績の扱いに注意事項が多いため、全て参考値(仮の数字)として読み解いてください。)

トップ2校の学校の定員数は、A高は300名強 B高は300名弱となっています。

代表的な進学実績(参考値)
東大、京大、阪大の合計は、A高24名とB高14名になります。
旧帝大の合計は、A高48名とB高21名になります。

この2校の進学実績の人数差は定員数の影響していますが、割合でもA高の方が良い結果です。

<進学実績の目安>
A高:最難関校と難関校の中間の進学実績を出しています。
B高:難関校と同程度の進学実績を出しています。

どちらの高校も非常に優秀な進学実績をだしています。
一方で、学力トップの公立高校に進学した場合も、「普通に頑張る人」では難関大学に進学できないことが分かります。

広島から難関大学へ進学することの難易度は、次の記事を参考にしてみてください。

数字を簡略化して、トップ公立高校への進学難易度を計算していきます。
まず広島市内の1学年のライバル数を10000人、トップ2校の合計を計算しやすく600名とします。

600人÷10000人×100=約6%の人が、学力トップの公立高校に進学することができます。
1クラス35人で計算すると35人×6%で、各クラスに約2人となります。

それぞれの学校の各クラストップ2の生徒が、学力トップ公立高校に進学できる計算になります。

【中学受験】と【公立校進学して、高校受験】の比較

中学受験で最難関校に進学する割合は計算上約4%です。
高校受験で上位公立進学高に進学する割合は約6%です。

*計算上は中学受験の方が難しくなります。
*高校受験では、中学受験組の優秀な学生を除いた人中での競争となります。

中学受験では、勉強できる受験生が進学することができます。
高校受験では、勉強ができる良い子が進学することができます。

*「良い子」というのは、内申点がとれるという意味です。

中学受験後は、一定の学力以上の生徒で構成されます。
公立校進学の場合は、幅広い生徒で構成されます。

*公立校では、周りの空気に流されずに勉強する意志が必要となります。
*「周りに流されない」という部分は、難関大学への進学を見据えた場合の必須スキルとなります。

それぞれの特徴を考えると、【公立校進学して、高校受験】も簡単な道ではないことが分かります。

志望校に無事に合格できて、希望した学生生活ができることが最高の結果です。
残念ながら叶わなかった場合、「第2希望校に進学」か「公立校へ進学」の選択は、子供の性格も合わせて冷静に判断したいところですね。

<まとめ>

  • 公立上位高校進学は、計算上では約6%の枠に入る難易度である。
  • 数字上は中学受験最難関校より、公立トップ校の方が枠は開かれている。
  • 高校受験は「内申点」という要素が加わるため、安易に高校受験の方が簡単とは言えない。
  • 公立上位高校の進学実績は、中学受験難関校に負けない優秀な実績がある。

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