「地方、公立校育ち、難関大進学」という中学受験で、たまに要注意人物として扱われることがあるタイプについて解説記事を投稿してきました。
僕はこのタイプに該当していて、このタイプの人が経験してきた環境や「点数」の考え方について解説しました。
今回は「受験倍率」に焦点をあてて解説したいと思います。
今回の記事を読むことで、この「地方、公立校育ち、難関大進学」の人が「倍率」をどのように考えているか理解できるようになります。
- 地方、公立、難関大進学というタイプの考え方が理解できない方
- 考え方の違いを理解して、より良い学習環境を整えたい方
【結論】
- 地方公立校出身者は2倍の倍率を超えた経験をこれまでしていない可能性がある。
【解説】
今回は「地方公立校出身」の方があてはまり、難関大進学の部分は関係ありません。
まずは中学から高校進学までの広島の学習環境を例に挙げます。
具体例:広島の場合
中学校進学:中学受験しなければ、公立校に全員進学可能
高校進学:倍率1.5倍を超えることは稀である。(1.1-1.3倍以内が多い)
中学校までは義務教育なので、地元中学に進学することが可能です。
高校受験の受験校は中学校で調整がはいるので、倍率が非常に低くなっています。
私立学校や国立を受験しない限り、広島では高倍率を大学受験まで経験することがありません。
2倍を超える倍率は大学受験が初めての可能性がある。
地方公立校出身者は大学受験でチャレンジしていなければ、「中学受験界の倍率」を一度も経験していないことになります。
地方公立校出身者には、次のような考え方をしているかもしれません。
高い倍率で競争することは、もっと大きくなってからで良い(しなくても良い)。
これは「小学生のうちは経験しなくても」という人と「生涯しなくても」という人と分かれます。
地方公立校出身者は、失敗を恐れる傾向にあるかもしれません。
苦手という意味ではなくて、経験値が少ない傾向にあるという意味です。
地方公立校出身者は中学受験の倍率は非常に厳しく思え、理解できないかもしれません。
【解決策】
中学受験を通じて「必ず」得られるものを教えてあげましょう。
必ずと言い切るのは少しハードルがありますが、あえて「必ず」と言い切ることが大事です。
「進学先」は必ず得られるとは限りませんが、受験勉強を通じて「必ず」得ることができるものも多くあります。
得られるものは学力だけではなく、「勉強習慣」や「チャレンジ精神」など家庭によって異なります。
受験を通じて必ず得られるものが、各家庭が大事にすることと方針があっていれば、中学受験の価値が理解できると思います。
直接の解決策にはなっていませんが、「必ず得られる」というのは一定の効果がある作戦です。
*もちろん成功するのが良いのは言うまでもありません。受験生全員を応援しています。
【おまけ】
我が家では「理科は生活を助け、社会は教養となる」という言葉を大切にしています。
中学受験の時に倍率に不安を覚えた時は、この言葉を思い出そうと思っています。
勉強していたら「必ず」将来役に立つということをこの言葉を通じて教えてあげようと思います。
【まとめ】
- 地方の公立校育ちの親は高い倍率の経験値が浅い可能性がある。
- 「必ず」得られるものがあることを伝えることが、中学受験(高い倍率にチャレンジ)が意味あることの理解につながる。
ダイダイ広島受験ブログではツイッターともリンクしています。@daidaihirosima
コメント、質問なども募集しています。宜しくお願いします。
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