秋以降から入試本番にむけて、過去問や模試へ挑戦する機会が増えますね。
すると、Twitter上で次の悩みを抱えている保護者の方のツイートを毎年見かけるようになります。

模試が終わると、休んでばかり。なかなか復習を始めなくて、困っている。
復習に取り掛かれない理由の1つに「疲れ」があります。
この「疲れ」を正しく理解して、受験生の疲労回復に少しでも役立てばと思います。
・模試や過去問が本格化する前に、受験生のことをもっと理解したい保護者
・復習の取り掛かりが遅いことに、現状不満を抱えている方
【結論】
- 過去問や模試で、集中力のスタミナを使い果てして「疲労」を感じてしまう。
- 間違えた問題があり、集中力は残っているが「疲労感」を感じてしまう。
- 異なる質の「疲れ」を見極めて、疲労回復のサポートができると良い。
【解説】
模試後に疲れてしまう内容には、2種類にわけることができます。
今回は2種類の「疲れ」を区別するために、「疲労」と「疲労感」という言葉で区別して解説します。
疲労の種類を理解して、子供たちを上手くサポートできると良いですね。
過去問や模試で、集中力のスタミナを使い果てして「疲労」を感じてしまう。
このパターンは、多くの方が理解しやすいと思います。
受験生の「集中力のスタミナ」が不足している場合は、入試本番に向けて「スタミナ」をこつこつ鍛えていくしかありません。
入試本番では、連戦になることや会場の雰囲気や緊張などで普段以上に疲労します。
スポーツに例えると、「試合形式の練習」と「練習試合」と「大会本番」は全く疲労が違いますね。
同じことが「受験」に関しても起きていて、「実践問題」と「模試」と「入試本番」は疲れる量が異なります。
このタイプの「疲労」の解決策は、集中力のスタミナを鍛えることです。
集中力のスタミナを鍛えると、今後の受験勉強が有利に進み、入試本番でも集中力を発揮できます。
土壇場で踏ん張ることができますし、追い込みが効きやすく受験生活以外にも生活全般に役立ちます。

集中力のスタミナが、スポーツをしている子供が強いと言われる要素ですね。
集中力のスタミナがついていても、疲労する場合がある。
注意点は、「集中力のスタミナがついても疲労する場合がある」ということです。
集中力の質が高く、爆発的に集中してスタミナを消費してしまうパターンです。
僕は爆発的に集中するタイプで、模試などが終わればヘロヘロになっていました。
集中力のペース配分ができるようになったのは、大学受験の頃だったと思います。
中学受験は経験がありませんが、中学校の校内テストでもテストの日は疲労困憊でした。
小学生の頃に集中力のペース配分をすることは、到底無理だったと思います。

小学生では集中力のペース配分は難しい部分があると思います。
必ず疲労すると割り切って、疲労回復の手段を工夫したいですね。
・集中力のスタミナを鍛えていく。
・睡眠の質向上、美味しい食事などで、体力のサポートをする。
間違えた問題があり、集中力は残っているが「疲労感」を感じてしまう。
過去問や模試では、なかなか満点がとれません。小テストや確認テストとは異なる点です。
入試や模試というのは満点がとれないように(差がつくように)設定されているからです。
入試では全員が満点だと合否判定ができないため、間違えて差がつくように問題が作られます。
言い換えると「過去問に取り組むほど、間違える問題に出会ってしまう」ということです。
この場合は、同じ「疲れ」でも集中力を使い果たした場合とは異なります。

疲労感を感じている時に、どのような工夫をして課題を克服するかが大事ですね。
この疲労感を理解すると、すぐに復習に取り掛かれない受験生の気持ちが分かると思います。

気持ち的に疲れている場合、受験生のメンタルに追い打ちをかけないように注意したいですね。
・集中力が残っていても、疲労感で勉強が進まない場合は、別の勉強に取り組む。
・気持ちが回復してから、集中して復習に取り組む。
模試や過去問に取り組む時の理想のサイクル
次のような良い循環を回すことができれば、気持ち的には非常に落ち着いた受験生活が送れます。

得意な科目なら、このようなサイクルを回して勉強を進めたいです。
そして普段の勉強から、この流れを意識して取り組めると、本人の疲労感と上手に付き合うことができますね。

理想論になりますが、このようなサイクルを回せるとベストですね。我が家では、テストとかは当分先の話になるので、普段の勉強から「疲労」と「疲労感」を区別してサポートしてあげたいですね。
【まとめ】
- 過去問を取り組んだ時の疲れには、特徴が異なる2つの疲れがある。
- 集中力のスタミナ不足の場合は、本番に向けてスタミナアップが必要となる。
- 間違いに対する疲労には、メンタルサポートなど保護者のフォローが有効である。

疲れの種類をしっかりと理解して、過去問や模試に取り組みましょう。
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