夏休みが終わると、過去問に取り組み始める受験生が少しずつ増えてきます。
中学受験情報を集めていると、秋以降はTwitter上に次のような投稿を見かけるようになります。
合格点に届いていないけど、本当に大丈夫だろうか?
他の受験生の志望校合格点に届いたツイートを見ると焦る。
このような不安は、受験生や各家庭のメンタルに影響を与えます。
今回は「秋以降の過去問に関する記事を読む時の注意点」を解説していきます。
この記事はブログ記事やSNSの投稿などを読む時に、心が揺らぎにくくなるのに役立ちます。
・過去問に取り組む時の保護者の心構えを知りたい方
・他人の過去問取り組みの記事を読んで、メンタル面で不安を増やしたくない方
【結論】
現時点で合格できそうな学校を受験するか、冬に合格できそうな学校を受験するか、背景を見極めて情報に接する必要がある。
【解説・受験生の背景に注目】
「受験本番の冬に合格点を取ることが目標である」ことは、全ての家庭で共通すると思います。
しかし、秋の状態をどのように考えるのかは、各家庭によって差があると思います。
秋の状態をどのように設定している情報かの背景を確認する必要があります。
具体的に例を出すと、次の2パターンは区別する必要があります。
この2つのパターンを見極める必要があります。
パターン① 秋に合格圏内に到達しておきたい場合
過去問に取り組む段階で合格点に届いていないと不安が大きいと思います。
学校の情報開示の中には、平均点や合格最低点などをわけて開示してくれている学校があります。
合格最低点を越えた状態から、合格者平均点を越えていく実力をつけることが「合格率を上げる」ことに繋がります。
この計画で残りの受験生活を過ごすことが、パターン①の場合の当面の目標となります。
このパターン①の場合は、過去問の点数への不安ツイートは十分納得できます。

パターン①の場合、当初の計画が狂ってきている不安が大きいのも当然ですね。
早めに合格最低点を越える学力を身に付け、計画の軌道修正をする必要があります。
パターン①の方が保護者の視点では安心感もありますが、さらに上位校へと欲がでることもあります。
受験生のメンタルとも相談しながら、引き続き勉強を続ければよいでしょう。
早めに良い成績をとることに対する不安要素は「2月の勝者」を読むと分かります。
油断にも気を付けたいのが、小学生のメンタルです。
パターン② 冬に向けて合格圏内に入ることを目標とする場合
しかし、パターン①だけの家庭は少ないのではないでしょうか。
チャレンジ校なども含めて、パターン②の学校も志望校に入っていると思います。
パターン②の場合は、過去問の点数への不安ツイートは話半分で接したらよいと思います。
「秋のままでは不合格だ」と想定しているので、点数が足りないことは想定の範囲内のはずです。

合格点に届いていないと不安になりますが、まだ点数が足りないことは驚く必要がありません。
「秋に点数が合格圏内に到達していないこと」を含めて、計画は想定の範囲内ですね。
どうしたら「到達していない」ことを改善できるかを、1つずつ解決すれば良いだけです。
この過程がまさに受験勉強の醍醐味といっても過言ではありません。
「基礎学力の向上」や「塾の各学校入試対策講座」など対策が必要です。
そして冬の入試本番で合格点をとることができれば、すべて計画通りということになります。
どこかのタイミングで、パターン②から①の状態へ切り替わります。
・学力相当の学校に志望校を変更した場合
・学力が向上して、合格圏内に入ってきた場合
どちらも油断せずに、受験本番まで努力を続けることが必要になります。

どこかのタイミングで、合格圏内に入りたいですね。
そしてパターン①のような合格できる確率を上げる状態に持っていきたいですね。
保護者の方は、SNSに投稿している他の家庭の背景まで完全に理解することは難しいため、他家庭の情報に惑わされないようにしましょう。
【まとめ】
- 過去問取り組み記事には、背景に注意して情報に接する必要がある。
- 「合格点をとれるはず」と「合格点はまだとれないかも」という背景を区別する必要がある。
- 受験生がいる家庭では、取り組み中の過去問がどの設定かを見極めなくてはならない。
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