2学期の学校再開に加えて過去問などの取り組みがはじまり、「時間が足りない」というSNSの投稿を見かける機会が増えてきました。
勉強時間を確保するためにできる工夫は何かないのでしょうか?
このような疑問を解決するために、2つのポイントに分けて解説します。
「時間がかかること」と「すぐにできること」に分けて解説しますので、少しでも勉強時間の確保につながればと思います。
【結論】
受験生の学力のうち、「計算力」と「読解力」を鍛えると時間確保につながる。
保護者が雑務(コピーや答え合わせ)を代行してあげて、時間を作り出してあげる。
【解説】
受験生の学力のうち、「計算力」と「読解力」を鍛えると時間確保につながる。
「時間」という点だけを考えるなら、この2つの力があることは時間確保につながります。
算数を3時間勉強することを仮定して計算していきます。
計算が早くて正確な受験生が3時間勉強する場合は次のようになります。
問題を読み解く時間:2時間
実際に計算をする時間:1時間
計算の訓練が不十分な受験生が3時間勉強する場合は次のようになります。
問題を読み解く時間:1時間30分
実際に計算をする時間:1時間30分
同じように3時間勉強していますが、問題を読み解く練習ができる時間が異なります。
計算が早い受験生は、不十分な受験生の5日分の勉強量を4日でこなすことが可能です。
残りの1日分を他の勉強に使えるという意味で、勉強時間が確保できます。
入試で単純な計算力が問われるのは限定的で、問題を読み解く部分が重要になります。
計算力を鍛えること自体は得点力アップにつながりにくいですが、間接的に問題を読み解く部分の練習の時間を効率的にしてくれます。
どちらの勉強に時間を割くのかは、もう一度検討の余地があると思います。
同じことは「読解力」にも通じますので、「計算力」と「読解力」が時間確保に役立つといえます。
この解決策の問題点は、すぐには解決できず時間がかかることです。
*そもそもそれができたら困ってないよ・・・というやつですね。
これに関しては受験年に入る前に行う先行投資として、「計算力」と「読解力」を鍛えていく時間をある程度意識的に作り出すことに通じると考えています。
余談ですが、東大受験を取り上げたドラゴン桜シリーズでも計算力の重要性は題材にされています。
保護者が雑務(コピーや答え合わせ)を代行してあげて、時間を作り出してあげる。
これは今すぐ時間を作り出すことができる解決策です。
本来なら受験生が自己完結する方が良いと思いますが、「時間」を作り出すためには有効な手段です。
大人が食洗器やドラム式洗濯乾燥機で「時間」を作り出すことと本質的には変わらないと考えます。
ただし雑務をやってもらうことが当然のようになる可能性があるなど、副作用もありそうです。
*生活面に関わることなので、各家庭の方針が分かれる部分だと思います。
*我が家では将来的には必要最低限にとどめておきたいとは考えています。
【おまけ】
確保した勉強時間を質が良いものにするための工夫を紹介します。
「睡眠」の質をもう一度考え直すことです。
「睡眠」の重要性については、先日紹介させて頂いた「子育てベスト100」でも解説されています。
また有名な中学受験ブログの「桜蔭戦記」さんの記事でも、「睡眠」を大切にされている事が分かります。
東京西川さんの高級寝具を使用されているようで、良い「睡眠」を確保しているようです。
どこまでお金を使うかは別の話として、寝室の環境を整えてあげて少しでも良い「睡眠」ができるようにすることは、今すぐにでも受験生にしてあげられることかもしれません。
【まとめ】
- 勉強時間確保のための即効性のある解決策は、勉強以外の雑務を保護者が負担してあげることである。
- 勉強時間確保のための時間がかかる解決策は、「基礎」学力を鍛えることである。
ダイダイ広島受験ブログではツイッターともリンクしています。@daidaihirosima
質問なども募集しています。宜しくお願いします。
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