鉛筆の持ち方を見直すと成績が上がるというツイートを見つけたので調査してみました。
調べものをする中で、正しい鉛筆の持ち方は成績に大きな効果をもたらすことが分かりました。
この記事で鉛筆の正しい持ち方がもたらす効果について理解が深まればと思います。
【結論】
正しい鉛筆の持ち方をすると、勉強の「質」と「量」が向上し成績があがる。
【解説】
まず前提として、鉛筆を正しく持つことができる人の割合はどれくらいいるでしょうか?
答えは、正しく鉛筆を持てる小学生は一割にも満たないと言われています。
(出典:文部科学省1998 青少年の生きる力を育むための総合的調査研究)
2012年や2016年に他研究者の調査でも正しい鉛筆の持ち方をできる人は2割未満と言われています。
これらから分かることは、鉛筆の持ち方は注意しながらトレーニングして身に付けないと間違った持ち方になることが分かります。
一方、全く違う研究では東大生の8割は正しい鉛筆の持ち方ができるという結果があります。
東大に通う学生の多くが鉛筆を正しく持つことができるというのは、成績の良さと一定の関係があるかもしれません。
鉛筆の持ち方と学力が因果関係なのか、相関関係なのかは、はっきりとは分かりませんでした。
ただこれらの研究結果をまとめると、「正しい鉛筆の持ち方は注意してトレーニングをしないと身につかず、正しい鉛筆の持ち方をすることで成績が向上する可能性がある」と言えます。
小学生は勿論、鉛筆を持ち始める未就学児から鉛筆の持ち方を今一度確認した方が良いでしょう。
1、正しい鉛筆の持ち方をすると、勉強の「質」が向上する。
正しい持ち方では綺麗な字が書くことができ、集中力が増すなど様々なメリットがあります。
この様々なメリットの中で、有名家庭教師の西村先生が解説されていた「両方の脳で認識できる」という点に注目しました。(一部メディアでは伝説の家庭教師と称されていた先生です。僕は存じ上げていませんでした。)
間違った鉛筆の持ち方をしている場合、実際に書いている部分を両目で認識できていない可能性があるとのことです。
誤った持ち方の鉛筆を持つ手と文字の重なりによって、両目で書いている部分を認識ないそうです。
つまり、両方の脳で書いている部分を認識できていないことにつながるようです。
西村先生は両方の脳を利用した方が、学習が身につきやすいということを説明されています。
正しい持ち方を身に付けると、書いている部分との重なりが減ることで両方の脳で認識が可能となり、同じ勉強をしていても両方の脳を使用していることは、勉強の「質」の向上に繋がると考えられます。
2、正しい鉛筆の持ち方をすると、勉強の「量」を増やすことが可能となる。
正しい持ち方をすると、勉強の疲労の中でも手の疲れと目の疲れが少なくなります。
早く書くことや綺麗な文字で読み直しに疲れなくなり、長時間の勉強量に耐えうるようになります。
そして正しい鉛筆の持ち方は、正しい姿勢とも連携し良き相乗効果を発揮します。
一方で、間違った持ち方で長時間の勉強を続けると手や腕に負担がかかります。
*実際に僕の兄は間違った鉛筆の持ち方で勉強のやり過ぎた結果、リアルに腱鞘炎になりました。
*湿布を多用しながら勉強を続けた兄を尊敬しますが、持ち方を変えるのが解決策だったと思います。
鉛筆の持ち方を再確認することは、1.2から分かるように短期的にも中長期的にも成績の向上に役立つと言えます。
【おまけ】
我が家の年少さんは、くもんの三角鉛筆でスタートしています。
三角鉛筆+持ち方矯正クリップの併用で始めるだけでは不十分で適宜見守りが必要です。
やはり鉛筆の正しい持ち方は、自然と身につくものではなくトレーニングの結果だと実感しています。
ちなみに正しい鉛筆の持ち方のメリットは、まだ年少さんには理解できません。
綺麗な字が書きやすい⇒綺麗な字の良さが分からない。
疲れにくいよ⇒疲れるほど鉛筆を持つ時間がない。
*メリットがあるから実践してみようと思うのは、まだ先の話のようです。
*メリットを理解できる年齢ならば、ストレートに正しく鉛筆を持てば成績が上がると伝えても良いかもしれません。
【まとめ】
- 正しい鉛筆の持ち方をすると、疲れにくく勉強の量を増やすことができる。
- 書いている文字の認識力があがり、ミスなども減少する。
- 鉛筆の持ち方は短期的、中長期的に効果がある成績向上の手段と言える。
ダイダイ広島受験ブログではツイッターともリンクしています。@daidaihirosima
質問なども募集しています。宜しくお願いします。
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