中学受験科目で「英語」を採用している学校は多くはありません。
英語を評価の対象に入れていない学校も多い中で、「英検」で代用して一定のボーナス点を加点する学校もあります。
中学受験を有利に進める目的で、「英検を利用するかどうかを考えてみること」をおススメします。
*英検の本来の目的は中学受験以外にも沢山ありますが、今回は受験の視点で説明していきます。
英検について
公益財団法人 日本英語検定協会が開催している試験が通称「英検」と呼ばれているものです。
2021年度 個人受付
第1回 3/25-4/15
第2回 8/1-8/27
第3回 11/1-12/10
1か月程度の受付期間を設けていて、このように年に3回ほど開催されます。
費用と難易度の目安は次のようになります。
英検5級 中1レベル (本会場3000円)
英検4級 中2レベル (本会場3600円)
英検3級 中3レベル (本会場5900円)
一見すると小学生には難易度が高いように思えますが、調べた範囲では合格率は中学生と比較して大きく下がることはないようです。英語学習にしっかり取り組めば、小学生でも中学生でも手の届く資格のようです。
*これは漢字検定などでも同様で、頑張れば評価される仕組みになっているようです。
小学校から英語授業が始まりますが、中学校の内容の先取りとは異なるので家庭や塾などで自学が必要となります。学校の授業だけで自然と資格を手にするには中学生ということになります。
英検はいつ取るのがよいのか
中学受験に利用することを考えるならば、6年生はできたら避けておきたい所だと思います。
直接試験教科にならない可能性が高い英語に、なかなか時間を割くことができない可能性があるためです。
また英検が不合格の時に受験に影響すること考えると、6年生ではプレッシャーがかかります。
年3回で時期を考えると第2回の英検がリミットになるため、チャンスはあまり多くはありません。
時間的にも、メンタル的にも6年生になる前に取り組むほうが良いと考えます。
英検の学習内容は3級まで目指すなら中学校3年間分となります。
早期教育で英語学習を進めた場合では、小学校低学年でも英検取得したという記事も見ることがあります。先取り学習に目途がたった3、4年生に、余力を英検取得に使って合格していた記事もあります。
*「いつ始めるかは各家庭の状況による」という答えになっていない答えになりそうです。
*数多くのネットで調べた記事を色々確認してみて1つ言えることは「エネルギーはある程度つぎ込む必要がある」ということです。
英語学習の中断を良しとするか
少し違う視点にはなりますが、英語学習が中学受験勉強を機に中断されることを心配する記事もあります。
実際の受験科目から外れることが多い「英語」に対して、受験本番直前では時間を多くとれなくなる時期があります。その時に学習量はゼロにならないとしても、英語の学習量が落ちることが予想されます。
中途半端になるぐらいなら、中学校から本格的に英語学習を開始するという選択も良いと思います。
英語学習を始める時には中断の可能性(学習量の低下の可能性)を考える必要があります。
*英検受験の有無に関らず、英語学習との向き合い方は時間をじっくり考える必要がありますね。中学入学以降のスタートをスムーズに切るためには、少しでも先取り学習していた方がよい気もしますが、先取りをどこまでするか問題は英語にも同じであるということだと思っています。
広島の中学受験場合
「英語」の試験科目を課している学校は、AICJ中学校となります。
英検を代用としている学校は、AICJだけでなく広島女学院などで得点の追加や満点扱いなど得点があります。
英検を積極的に取るメリットは現時点の広島ではあまり大きくはないという状況です。今後、小学校でも英語授業が始まることから、「英語」の受験科目の採用または英検で代用が増える可能性は注目しておきたい所です。
*広島では受験関係なしに、子供の興味に合わせて取り組むか判断するという状況だと思います。
まとめ
- 英検は小学生でも努力をすれば取得可能な資格である。
- 中学受験において英検を取得して有利になる場面は現状ではまだ少ない。
- 英語学習を始める時期だけでなく、受験年の英語との向き合い方も同時に考えておきたい。
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