【広島で中学受験】英語は受験科目になるか

全般

2020年から全面的に小学校から英語授業が始まりました。
それに伴い、中学校入学後のカリキュラムも変更が行われます。

これまでは小学校の英語授業は限られていたため、広島の学校の受験科目には基本的に採用されていませんでした。

広島市で学科試験で英語の試験があるのは、現時点ではAICJ中学校のみとなります。(AICJでは英検3級はテスト満点扱いで代用が可能です。)

そのほか、女学院中学校では英検合格者(準2級以上)に入試優遇措置を認めていますが、学科試験は行っていません。

広島で中学受験をする場合、「英語」は受験科目としてはマイナー科目といって過言ではありません。

「英語」の受験対策をしている塾も、AICJと同じ系列である鷗州塾のみです。
そのほかの塾では4科目+適正試験対策はありますが、「英語」対策はされていません。

今後の動向について、以下の点に注意して経過を見ていく必要があると考えます。

<受験校側>

1、英語の学科試験を課す
2、英検などの代替手段を課す
3、英語の試験はこれまで通り行わない

*小学校の英語授業が本格化すればするほど、パターン3は減っていくと個人的に考えています。
*パターン1,2のどちらの場合も、その他の学科との比重に影響を与えそうです。

<塾側>

1、英語の入試に対応する講座を作る。
2、これまでのように4科目に重点を置いた授業を展開する。

*各々の塾の方針があると思いますので、1.2のどちらを優先する塾が多いかは不明です。
*パターン1の塾で指導実績があるのは鷗州塾だけであり、どの塾がパターン1になるのかは動向に注目です。

<入学後の授業>

1、一定量の英語学習を小学校で修了したものとみなして、カリキュラムを変更する。
2、これまでと同様に、中学校から初歩的な内容から授業を開始する。

*英語入試の有無だけでなく、入学後の授業の進め方にも注意が必要です。
*英語入試はないが、パターン1でカリキュラムを組む学校の場合は、中1の英語学習の始まりには特に注意が必要となる。

<個人的な予想>

まず入学後の授業に関する個人的な予想です。
現状の英語カリキュラムの変更に対して、「学校側」は基本的には困っていないと考えています。
もともと中高一貫校の特性を利用して、前倒しで授業カリキュラムを進める指導力は備わっています。
パターン1,2どちらとも「学校側」は、既に対応能力があると考えます。

次に試験科目としての個人的な予想です。
個人的には、パターン2(英検などの代替方法)が増えると想像しています。
1つ目の理由は、大学受験の英語試験の代替方法に民間委託が行われる予定があることです。つまり、民間委託自体はすでに認められた方法と言えます。
2つ目の理由は、英語試験を行うことの学校側の負担があるからです。
筆記だけか、リスニングも課すか、面接まで行うのかなど、英語試験には検討項目が多く煩雑になります。そのため、学校側が積極的に英語試験を課すメリットは現時点ではあまり多くないのではと考えます。

最後に塾の授業に関する予想です。
多くの塾では、英語入試の対応は遅くなると考えます。学校独自の試験を課す学校は少ないと想像していますので、塾側も対応しないと考えます。
現時点で唯一英語学科試験を課しているAICJに英語科目の対応できるのは、系列の鷗州塾が筆頭となると考えます。

*広島で中学受験をする場合、都会と違い人数の規模を考えると入試科目で特色を出す必要はありません。
*今回の英語に関する対応も、そこまで現状に入試環境の変化を起こさないかもしれません。

<個人的な予想のまとめ>

  • 英検のような外部委託の試験を課す学校は増えるが、各学校の英語試験を課す学校は増えない。
  • そのため、塾も英語学科試験対策も可能な塾は増えない。
  • 入学後の授業は、これまでと同様に授業を進めるが、生徒の能力次第で中1の進むスピードは加速するかもしれない。

これが完全に個人的な予想のまとめです。
ただの意見なので、責任は一切とれませんので、各自の判断でよろしくお願いします。

<まとめ>

英語試験に関しては、これからの流れに十分注意して対応する必要がある。
「受験勉強」と「英語」の学習比率も、各家庭で話し合う必要がある。

可能であれば、学校説明会などで入学後の授業に変更があるかも確認する方がよい

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