令和3年度入試が終わった学校では、少しずつ入試情報を公開している学校がありますね。
先日、特徴の似ている男子校の広島学院と修道中学について考察してみました。
【広島で中学受験】修道と学院の令和3年度入試の公開情報を考察 | ダイダイの広島受験ブログ (daidaijyuken.com)
今回は「英語教育」という特徴で共通点が複数ある広島叡智学園とAICJ中学を考察します。
*受験数などの一部数字は、公式HPではなくネット上から拾った数字もありますので正確性を欠くかもしれないことをご了承ください。
【公開情報】
AICJ 出願者数 合格者数 2020年⇒2021年
合計 364名⇒475名 236名⇒292名
男子 187名⇒220名 113名⇒128名
女子 177名⇒255名 123名⇒164名
*合格者は東医と早慶コースの合計で掲載しています。公式HPではより詳細に記載されています。
叡智学園 出願者数 合格者数 2020年⇒2021年
合計 285名⇒334名 40名⇒40名
*叡智学園は男子20名、女子20名と正確に合格者を出します。
【ネット上から収集した情報】
AICJ 出願者数 2020年⇒2021年
入試Ⅰ 226名⇒285名
入試Ⅱ 100名⇒106名
入試Ⅲ 38名⇒84名
*公式HPからの数字ではないので、入試区分などにあやまりがあるかもしれません。ご了承ください。
【考察】
- コロナの影響がある中で、両校ともに出願者数が増えている。
- AICJでは女子の方が受験者数、合格者数が伸びている。
この2点について考察します。
<コロナの影響がある中で、両校ともに出願者数が増えている。>
コロナが叡智学園にポジティブな影響を与えた要素は「日程」と「情報が増えたこと」だと考えます。
叡智学園は他の中学受験校と大きく日程が異なります。仮にコロナに感染もしくは濃厚接触したとしても、他校受験に直接影響を与えることはありませんでした。
日程が違うことはコロナ禍の令和3年度受験で、叡智学園の受験生を減らす要因にはならなかったと予想されます。
また叡智学園は新設校で情報が少ない状況から、年度を重ねることによって少しずつ学習環境などの情報量が増えています。新設校という理由からの情報不足で受験回避をする家庭が減って、今後受験者数は増加するかもしれません。
コロナの影響が叡智学園にネガティブな影響を与えた要素の1つは「全寮制」が挙げられます。
もともと「全寮制」に違和感のある家庭では叡智学園を選択肢から外されていたと思います。さらにコロナ禍で寮の中で集団感染を起こしたという報道もあったので、「全寮制」の部分に迷われていた家庭は受験を回避した可能性があります。
コロナがAICJにポジティブな影響を与えた要素は「日程」と考えます。
AICJの第1回受験も、広島難関校3連戦と2週間以上の間を空けていました。AICJの受験もコロナ感染や濃厚接触者になっても間に合うという点はポジティブに働いたと考えます。
チャレンジ校と合格確保校のどちらを目的としてAICJを受験したかは分かりませんが、受験しやすい環境であったことは間違いありません。
コロナの影響以外では、「英語教育」に関する両校に対する期待があげられます。
小学校から英語教育が始まる中で、英語は避けて通ることができない教科となりました。下の学年から英語教育の充実も今後予想され、同学年以外と競争する場面(学校だけでなく社会も含む)で、不利にならないために「英語教育」が充実している学校を選択している家庭が増えていくかもしれません。
<AICJでは女子の方が受験者数、合格者数が伸びている。>
優秀な「共学校」として、AICJがより認知されてきていることが理由の1つと考えます。
広大附属を除いて、共学校として高い偏差値を示している学校の1つがAICJです。もし女子校回避や公立校回避の流れが強くなれば、AICJの女子受験生が今後も増えることが予想されます。
「英語教育」の価値を評価している学生は女子の方が多いかもしれないということがもう1つの理由と考えます。
高校の話にはなりますが、舟入高校の国際コミュニケーション学科は女子生徒の方が多い比率になっています。女子生徒の方が偏差値が高い傾向にあることも関係あると思いますが、非常に女子生徒が多くなっています。
「英語教育」の評価をしている家庭が女子生徒が多いと考えるならば、AICJの女子受験生は増えるかもしれません。叡智学園は男子と女子の比率を同じにしているため偏りはありませんが、AICJは今後生徒比率に偏りがでてくるかもしれません。
【まとめ】
- 「英語教育」に魅力のある叡智学園とAICJは、令和3年度受験者数が増加していた。
- 学校の魅力で受験者数が増加したと考えるため、来年度も受験者数が増加するかもしれません。
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