2021年度中学受験の各塾からの合格速報が出揃いました。
合格人数が完全に分かってから発表する塾と速報値を随時更新する塾と分かれていましたが、2月末時点では合格実績の情報が集まっています。
合格速報記事では一覧表にしていますので、ぜひご利用いただけたらと思います。
【広島で中学受験】広島の塾の合格者速報のまとめ 2021年度 | ダイダイの広島受験ブログ (daidaijyuken.com)
各塾の合格人数の特徴を整理して塾選びの参考にしていただければ幸いです。
結論
広島の最難関校の合格者は、家庭学習研究社、鯉城学院、鴎州塾の3校が多い。
AICJ中学校は同じ系列の鴎州塾からの合格者がとびぬけて多い。
解説:各塾の特徴
合格者の公表基準は各塾で異なるので、正確に比較検討することが難しいです。
(1年間の通塾や○○講座受講など、基準が異なることには注意が必要です。公式HPでは、合格人数としてカウントする基準を掲載して情報公開している塾が多いです。)
*全ての塾で受験者数の分母を発表していないので「合格率」では考察できないこともご理解ください。
家庭学習研究社
・広島最難関校、難関校、中堅校の合格者数では最多の成績を出しています。
・他校の合格者の人数に対するAICJ中学の合格者は大きく下回っています。
*英語教育にユニークな特徴があるAICJ中学の進学を希望する場合、家庭学習研究社は相性が良くないことが分かります。
*幅広いレベルの学校で合格者を輩出していて、AICJ以外の学校なら対応が可能と考えます。
鯉城学院
・広島最難関校、難関校、中堅校で多くの合格者を輩出しています。
・公式HPで3年分の合格者推移を発表していますが、毎年安定して合格者が生まれています。
・AICJの合格者は他難関校と同じような合格人数になっています。
*合格者人数を高水準で安定して生み出している塾となります。
*AICJに関しては相性もまずまずで、AICJも進学先の候補としていれている場合も有力候補となる塾といえます。
鴎州塾
・広島最難関校、難関校で多くの合格者を輩出しています。
・公式HPでは中堅校の合格者を確認することは現時点ではできませんでした。
・系列であるAICJの合格者は、他塾と比べて突出しています。
*系列であるAICJとの相性は良く、英語教育に関心がありAICJを有力校と考える場合は第一選択となる塾です。
*中学進学以降も同じ系列塾の利用を考えている場合は有効と言えます。
白石学習院
・広島最難関校にも複数の合格者を輩出しています。
・合格者数トップ3校と比べると成績ではやや小規模という印象です。
・AICJの合格者は他の学校と比べると合格者人数が落ちます
*合格人数などで他塾に少し劣っていますが、最難関校にも合格者を出しています。
*AICJの合格者は他の学校の合格者と比べて少なく、相性はあまりよくないかもしれません。
長井ゼミ
・広島最難関校にも複数の合格者を輩出しています。
・英語に特徴があるAICJの人数を確認できないため、相性は評価できません。
*合格人数から考えると、やや小規模であるという評価になります。
*ただし最難関校にも合格者だしていて、長井ゼミで努力を重ねれば最難関校まで到達が可能です。
日能研
・最難関校、難関校、中堅校に複数の合格者を輩出しています。
・人数の規模から考えると他塾よりも小規模です。
*日能研は広島にある唯一の全国系列の大手塾です。
*広島の中では「全国系列」という部分はあまり評価されておらず、規模が小さい印象を受けます。
*合格者の幅は最難関校にも対応できるので、「転勤の可能性も考えつつ広島の受験にも対応できること」を考える場合には有力な塾となります。
解説:最難関校と難関校の比率
ダイダイの広島受験ブログでは中学受験校を偏差値で次の記事のように考えています。
広島市内の中学受験校を「偏差値」でまとめてみた | ダイダイの広島受験ブログ (daidaijyuken.com)
今回の合格者人数の中で、最難関校と難関校に比率について計算していきます。
<方法>
男子最難関校:広島学院 難関校:修道
女子最難関校:ノートルダム清心 難関:女学院
*共学校は男女比が分からないため、検討に含めていません。
<注意点>
・それぞれの学校の定員数を調整していません。
・塾によっては最難関校と難関校の両方合格をそれぞれカウントしているかもしれません。
*以上からあくまでも、各塾の傾向を把握する手段の1つとして考えて頂けると幸いです。(評価方法にやや難があることは承知しています。
男子校:「広島学院の合格者数」÷「修道の合格者数」×100
女子校:「ノートルダム清心の合格者数」÷「女学院の合格者数」×100
最難関/難関 | 男子校 | 女子校 |
鷗州塾 | 70.3 | 85.0 |
白石学習院 | 34.2 | 43.9 |
家庭学習研究社 | 47.8 | 56.1 |
鯉城学院 | 71.2 | 73.1 |
長井ゼミ | 31.8 | 47.7 |
日能研 | 82.1 | 62.5 |
この表の数字自体は直接的には何も意味を持ちませんが、数字が高い塾は最難関校にチャレンジする傾向があると考えることもできます。
塾選びで最難関校に対する強みを考える場合、合格人数だけでなく最難関校の比率も考えるとよいかもしれません。
まとめ
- 2021年度の公式HPで発表上の合格者人数の最多は家庭学習研究社である。
- 鷗州塾、鯉城学院、日能研は最難関校合格の比率が高く、チャレンジ傾向が強い塾かもしれない。
- AICJの合格実績は他中学以上にバラつきが大きいので、AICJ中進学の可能性の有無は塾選びの際に一度考えた方がよい。
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【広島で中学受験】2021年合格実績-超難関校編- | ダイダイの広島受験ブログ (daidaijyuken.com)

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